「あ、柚子んちいってきますー」



「あら、どこに行くの、アナタ?」



「ん、ちょっくらパチンコにって…
なんでやねーん!」





「…5点ね」




「うつ!ぐすっ…。
いってきやす」




「いってらっしゃい~」




相変わらず、無茶ぶりで
笑いを求めてくるママ…。




はっきりいってもう限界かもしれない。


私には笑いのカミサマが舞い降りて
こないのかもしれない。





「…笑いのカミサマ」




私の事を見守ってくれているなら
私に力を………。




さぁ、いまこそ、私に
力をーーー!




ぴんぽーん!





柚子の家のチャイムを鳴らした。





カミサマの家じゃないよ!


柚子んちだよ!


カミサマの家じゃないよ!





「ん、入れよ」



「うーっす!おじゃましやす!」



「……テンション高くねーか?」




ママの笑いの点数が低かったから
むしろ、低いですよ!



だけど、私はうるさい!?
やかましい!?



どーもすんませんね!


ムカムカしながらズカズカ、
柚子の家に入った。