その日の帰り道。
「くー、テストどうだった?」
下から覗くように流騎弥君が尋ねる。
「うっ…」
今の私にその質問は禁句なのだよ、
流騎弥のボーイ!
ノー!いけません!
「流騎、こいつは期待を裏切らねえよ」
後ろで、柚子の低い声。
………わぉっ!
怖いわねー、ねぇ奥さん。
どう思います?
ホントにねー…。
「柚子に聞いてねぇ。
俺はくーに聞いたんだ」
柚子に負けないくらい、
低い声で流騎弥君は柚子に言い放った。
「まぁまぁ、二人とも。
呉亜もがんばったんだしね!
あんな点だけど…」
あんな点って…。
フォローになってませんが!
桐葉きゅんの…
ばかぁ、ばかぁ、ばかっっ!(乙女風)
「…罰ゲーム楽しみだわ。
てかきもっ…」
「ぐはー!きもいって聞こえたぞ!
この野郎!チャラチャラ野郎!」
「柚子…なんて言った」
……今日もみんな元気でした。
おしまい。
だったらどんなにいいことか!
罰ゲームが恐ろしい……。