「…………呉」



柚子の手が震えてる。


テスト用紙はクシャクシャになりかけ。


私の心もズタズタ。



「柚子様…ゴメンナサイ。
そしてさよなら…………」





ドラマのように健気に教室を走って出る
女の子を演じたかった私は扉に手をかける。












「ノー!Hanamu-ra!
イケマセン、ドコカヘイッテハイケマセン!!」





オカマティーチャーに全力で止められたのであった。




みんな、現実は甘くないよ!
砂糖の方が甘いよ!