「あつい、あつい、あついよぅ!」


残暑なんて滅びちまえばいいんだ!


「くー、おはよ!」


「グットモーニング」



マンションから元気よくでてきたのは
ラッキーボーイ…その名もぉぉぉ
栗本流騎弥ーー!



あ…栗本っちなでたらテスト、
いい点かも!


補習なんて誰がするものか!


流騎弥君のふわふわで
キャラメル色の頭を十分に撫でて
自分の頭に擦り付ける。





しっかりねっとりべっとり。


注!流騎弥君の頭がベタベタな
  わけじゃありませんよー!



あ、ごめんなさいキモイです?ごめんなさい。




………それを計三回!




「く、くー?」



黙ってさわられるがままの流騎弥君
がやっと、口を開いた。