想いが止まらずに涙を流した。



後悔、悲しみ、絶望感、
すべての想いを涙に載せて…。











「……ズッ」



ようやく落ち着いて呉を見上げた。



「……よしよし」



腫れた目でくしゃって、
子供みてぇに笑って俺の背中をさする。



体も手も俺よりも小さくて
子供みてぇなのに…呉は強いと思う。


風邪をひいたりけがもする、
変なことで悩んだりつまんねぇことで
落ち込んだりする。



冗談抜きで馬鹿だし。



呉は体や心が強いわけじゃねぇけど
……強い。



体と心が強いって意味じゃない
強さを持ってる。



俺にはない、強さを。