…………………。 「……………?」 スッと床に俺におい被さった もう一つの影。 顔を上げると……。 「あうっ…柚子ぅ…」 晴ちゃんよりも目を赤くさせて 腫れてる奴。 「うっ…柚子…」 俺の名前を呼び続ける奴。 温かい晴ちゃんとは反対に 冷たい手で座っている 俺を抱きしめる奴。 「…柚子…」 「…呉」 俺の名前を呼び、上からポタリ、 ポタリ、涙の雨。 「柚子ぅ…っ柚子っ……」 人気のない隅にあるソファ。 黙って抱きしめられてる俺。 俺の名前を何度も紡ぐ呉。