「…み、見せて…?」 結乃が手を差し出す。 俺は黙って親父の財布を渡した。 「っあ……父さんっの…財布だ…」 へへっと笑って財布を抱きしめ、 結乃は顔を布団に押し付けた。 …痛ぇ。………痛ぇ。 体じゃない、足じゃない。 痛くない。 でも………。 なんだよ…コレ。 胸のずっと奥がズキズキと痛みつける。 歯を食いしばっても痛くて…。 「父さん、母さん…」 小さく呟いた結乃の一言で 一筋、また涙が流れた。