すぐに受け取って財布を撫でた。
ボロボロで焼き焦げすぎている。
「…………」
中を開くと………
「………………っ!」
「父さっ…………んっ…」
「免許書もカードもお金も
全て焦げているのにも関わらず、
それだけは焼き焦げてなかったんです」
本当は気づいてた。
あの時触れた血は2人の
血だったんじゃないかって。
2人が座っていた方は
より炎が強くて、車が
突っ込んできていて2人共
血流したんじゃないかって。
でも、それを信じたくなくて…
結乃の言葉も信じれなくて…。
起きた時にはもう気づいてた。
親父と母さんはもしかしたら、
死んだんじゃねぇかって……。
ッゥ------ッ。
やっと涙が流れた。
その雫は静かに
四人分の遊園地のチケットに落ちた。


