「こいつはおったまげたー」



桜音を引っ張りながらそう
叫んだけどみんな眠たいのか、
それともいじめ……

なのか振り返りもしなかったの
であった……。








駅の階段を降りているとき、
なんでかノタノタ歩く桜音が
階段を踏み外した。




「こける!」



叫んだのは私。






「………びびった」



つぶやいたのは桜音。





長いまつげが上下に
パチパチ動いている。




こけなかった…カッコイいぜ神園氏!



あ、でも階段を踏み外した時点でかっこよくないか…。




桐葉が柚子を引っ張って流騎弥君が私を引っ張って、私が桜音を引っ張る。


周りから見ればおかしな…いや、
仲良くみんなで歩いて帰りました!