「あははははははははははははは!」








「くー?」



私の笑い声で目が覚めたのか
目をこすり流騎弥君が首を傾げていた。




「くー、俺も隣いっていい?」



「はっはっはっ…あ、いいよ?」





桜音と反対側に座って私を見て
へへっ、と嬉しそうに笑った。




それにつられて私もへへって笑った。










「あ、止まった」




見覚えのある駅に電車が止まった瞬間……………………。







「降りるよ!」




向かい側の席で寝ていたはずの桐葉が
立ち上がって寝ている柚子を引っ張る。






「いこーぜ、くー」




ここで降りるんだったのか。



それにしても寝ていたのに
降りる駅で、起きた桐葉って
いったい……………。