『あーかーり!!』
誰かが私の名前を呼んだ。
振り返ってみたら中学からの親友の柏木瑞季が手を振っていた。
『おはよっ』
やっぱり可愛いな~
瑞季は私のことを誰よりも理解していてなんでも話し合える。
頭もよくて、運動神経もいい。金髪ボブでお嬢様みたいな感じ。
!?』
『合コンかぁ~ いいよ!! あぁ~あかりも彼氏欲しいなー』
『あかりならすぐできるよっ』
え!?
なんで?
あ~、
『お世辞ありがとっ』
『もぅ!!お世辞じゃないよ』
ぷくぅっとほっぺを膨らませる瑞季。
それから
はぁ~ っとため息をつき
『あかりは男を振り向かせる要素がつまってるんだからっ!!』
いやいや……。 それは瑞季だよっ。
『だってぱっちり二重に、ふっくらとした唇。サラサラなミルクティー色の髪!! それとードジなとことか~天然で無自覚なとことかぁ?』
最後の方は意味わかんないよ~…。
ドジは認めるけど…
『それって誉め言葉!?』
『もっちろん♪そ~ゆうところが無自覚なんだ~』
って言って走って行っちゃった。
ちょっ…待ってよ!!
あたしも追いかけようとしたら…