「吟にトランペットを買ったのは私だ。」 「うん。小学生に入ったばっかりのときに買ってきてくれたんだよね。」 「・・・蒼が、吟は音楽が向いていると言ったからなんだ。」 僕はその言葉に目を見開く。 「このまま何もしなかったから、完璧という言葉に捕われ続けてしまうって、蒼は、いつもお前のことばかり気にしていたよ。」 僕はふと、楽器を買って貰った時を思い出した。