僕は一瞬、体の中では何かが切れた気がした。 一般人のでるような? ・・・この家は、一般人の家ではない? そんなはずない。 僕の周りには、僕よりも楽器が上手な人が沢山いる――――。 「ソロなら自分だけの結果になるのよ? 他の人なんて足手まといになるだけよ!」 足手まとい? そんな人、僕のパートにはいない。 むしろ、那音先輩は心強いぐらいだ。 ソロ・コンテストだったら勝てるかわからない――――。