――――そんな出来事があまりにも楽しくて。 家では、そんなことない。 それに、話したかった。 トランペットが大好きな人たちのことを。 そして、部長―――那音先輩のことを。 「僕さ、今年はソロじゃなくて、吹奏楽のコンクールに出ることにしたんだ。」 僕がそう言うと、隣にいた母親が僕を睨んで言った。 「どうゆうつもりなの!?吟!?」 母親は酷く動揺していた。 「貴方は一番でなくてはならないのよ!? そんな一般人のでるような吹奏楽のコンクールにでるなんて駄目です!」