(あ‥‥‥) 景時が凍りつく。 「おまえが紅玉に生涯を捧げたとしよう。 紅玉がおまえを受け入れたとしよう。 だがそれは、俺と紅玉にとっては、刹那の刻。 束の間の夢。」 身体だけじゃない。 心まで… 「紅玉と永劫を共にするのは、俺だ。 紅玉は俺の女だ。」 凍って、砕け‥‥‥ 「だから、焦りはしない。 何も気にすることなどない。 おまえが… おまえが、紅玉の寝言を聞けるほど近くにいても。 おまえが、紅玉と揃いのピアスをしていてもな。」 「…」 あ。 なんか解凍された。