イカツ…

でも、やっぱカッケー…
ハマーH1アルファ。

カーオーディオから流れるのは、あまり耳馴染みのない落ち着いた曲。

本番R&B?
たぶんそんなカンジ。

なんか…
差ぁつけてくれンじゃん。

景時は唇を尖らせて、フロントガラスを見つめる黒曜の端正な横顔にチラリと目をやった。


「ドコ行くの?
男同士でカフェでパフェとか、ごめんデスケドー?」


「…
フ… ハハっ」


一瞬の間を置いて、また黒曜が笑った。

なんつーか…
普段クール系美形で笑うとカワイイ男とか、反則じゃね?

景時の顔が益々渋くなった。


「安心しろ。
俺だってごめんだわ。
その辺グルっとドライブだ。」


「…
ソレでも寒ィよ。」