「ドコ行ってたの?
ナニしてたの?
アイツ誰なの?
うさちゃ─────ん!!」
うさぎが最初に連れ去られた始業式の日。
予告通り家に帰り、予告通りビーフシチューの用意をしようとするうさぎに、半泣きの景時が問い詰めた。
腕を引かれて連行され、白いソファーに座らされたうさぎは、細い肩を握る景時の強い力に驚きながらも素直に答える。
「『かふぇ』に行った。
『ぱふぇ』を食った。
黒曜は鬼神。
妾の父であり、兄であり、恋人であった男じゃ。
…どうしたのじゃ? 景時。」
どーしたのって‥‥‥
そりゃ、こーなるわっ!!
ソレってつまり元カレじゃん!!
『父であり、兄であり』って、さらに深い仲ってコトじゃん!!
元カレが『追っ手』ってコトは、『捜したぞ』ってコトは、いわゆるそーゆーコトだよね?
アイツ、スっっっゲェ優しく笑ってたもん、間違いなくそーゆーコトだよねぇぇぇ?!



