だがその後も、寂しい時、切ない時、甘えたい時、深雪は景時を求めた。
新しい男を次から次に手に入れながら、それでも景時を求めた。
軽い女。
だがそれは景時だって同じ。
深雪以外にも、遊び相手ならたくさんいたのだから。
寂しい女。
それも同じ。
満たされない寂しさをお互い持ち寄って、躰を重ね、慰め合う。
きっと今夜も…
『景時くん、寂しいでショ。
私があっためてあげるから…
ね? 前みたいに…』
雌の発情を思わせる、喉に絡んだ声。
(ああ、寂しいよ…)
ソレもイイかも。
女の肌に慰められるのも、久しぶりだ。
しどけない深雪の恥態を思い出す。
甘い声。
敏感な躰。
底無しの欲望‥‥‥



