「…」 「でも私がうさぎちゃんを止めることが出来たとしても、うさぎちゃんと高杉くんとあの黒曜って男の人の問題は、解決しないでショ? だから、高杉くんが決断するまで待つ。 高杉くんがナニも言わないって決めたら、私が言うから。」 小鞠の瞳は、街の明かりを映してキラキラしている。 いや、キラキラしているのは、彼女自身かもしれない。 (このコ、こんなにキレーだったっけか。) 迷いのない、真摯な瞳。 まるで誰かサンみたい。 今の俺は、こんなに真っ直ぐに誰かを…うさぎを見られるだろうか?