赤い月 肆




コーワーイーかーらー!!

コワすぎんだろ、鬼の恋愛観!

愛が男を抹殺するよ?!

なるほどー、そーだねー、などと祥子と小鞠が目を輝かせて納得している。

イヤ───!!
恐怖の恋愛観が、伝染してマスYO!!

薫と大吾は開いていた膝を閉じて座り直し、小さくなってコーラを一気に煽った。

足りねーし!!
喉カラカラ───!!


「「ボクらは浮気シマセン。
アリエマセン。」」


「よい心掛けじゃ。
良かったな、祥子。」


「うんっ!!」


うさぎに頭を撫でられた祥子が、満面の笑みで頷いた。

…ほとんど脅迫デスケドネー?!