「うわ、小山が頭撫でてる。 やっぱ、凹んだ? 鬼神サンでも?」 騒々しく扉が開き、カップを乗せたトレーを持った大吾を先頭に、三人が戻ってきた。 祥子がうさぎの隣に陣取り、いきなり彼女の肩を抱く。 「わかるよ、姐御ぉ。 大吾と元カノが抱き合っちゃってたりしたら、私ならキレるね。 嫉妬のあまり暴れるね。」 「そうか。 祥子は若いな。」 ((((オメェは幾つだ?!)))) 薫、大吾、祥子、小鞠の心の叫びが聞こえないうさぎは、小首を傾げて笑った。 可愛いな、おい。 まじで幾つだ。 詐欺か。