「すまぬな、白。
酒は今度ゆっくり付き合おう。
薫は連れてゆかぬ。
ここで待っておれ。」
「えー…」
「なんでだよ?!」
白蛇と薫が揃って不満の声を上げるが、ベクトルは全く別。
「そなた、感染しておったであろう?
まだ体力が戻っておらぬ筈じゃ。」
今度は、白蛇の言葉が完全に無視された。
うさぎは胡座をかく薫の正面に膝を落とし、両手で彼の手を包み込んだ。
「本当に苦労をかけた。
景時は妾に任せて、そなたはゆっくり休んでおるが良い。」
「休むのはおまえだ、紅玉。」
不機嫌そのものの声と共に、うさぎは薫の前から消えた。
薫が視線を上げると、背中からうさぎを抱いた黒曜が、顰めっ面でコチラを睨んでいて…
(え?
コレ、景時?)
だって、こーゆーのよく見るよ?
アイツ、よくやってるよ?
行動パターン丸カブりじゃん。



