「え… あ、ありがとう…
って、誤魔化す気?!
教えてくれよ。」
「教えたってもエエケド、高いで?」
またも親指と人差し指で輪を作り、茶目っ気たっぷりにウインクまでしてみせた白蛇に、薫は胸の内で舌打ちした。
(絶対、教える気なんてねーわ、コイツ。)
んだよ、幾らだよ、ラガー一生分でどーや、アンタの一生どんだけあンの?!
それでも粘る薫と、笑いながらそれを躱す白蛇。
ジャレ合っているようにも見える二人に、誰かが突然抱きついた。
「白! よう来てくれたな。
ありがとう。」
「姫! もう動けンのかいな。
アンタ、ほんま頑丈やな。」
「うさぎサマ!!」
「そなたにも世話をかけたな、薫。」
驚く二人から身を離したうさぎが、いつものように艶やかに微笑んだ。
肌は白く光り、厚みのある唇も紅い。
呪の影響は完全に消えたようだ。



