割れてはいない。
だが…
上部に傷がついていた。
鏡の中の深雪もどきは、手で額を押さえている。
苦痛に歪んだ顔を流れる血…
まだだ。
だが、効いてる。
数打ちゃやれる。
「よくも!よくも!よくもー!!
なによ、その力?!
オニたちを殺ったのも、アンタね??!!」
「…うるせーな。」
耳障りな高い声で喚く鏡に、景時は初めて返事になっていない言葉を返した。
斬鬼刀の刃を縮めてナイフ状に変え、柄を握り直す。
相手は動かない。
スピード勝負の手数勝負。
突いて突いて突きまくる。
反撃は…あンのかな?
(まー、やってみりゃわかンだろ。)
景時は冷酷にすら見える表情で、再び斬鬼刀を構えた。
「許さな─────い!!!」
パリ─────ン!!
鏡が叫んだ瞬間。
景時が二撃目を与える直前。
部屋中に飾られてあった他の鏡が、一斉に割れた。



