(‥‥‥泣いてイイ?)


心地よい落ち着いた低い声でヘビーな打ち明け話をするうさぎの髪を撫でながら、景時は唇を噛んでいた。

だってね?

好きなコが『死んだ死んだ』連発してンの聞くの、キっっツイよ?コレ。

なんとかしてあげたい。

昔の話だから、今更なんともできない。

胸が痛くて、俺まで死ねる。

誰か─────!!
俺の頭も撫でて─────!!


「黒曜は、妾に安らぎを与えてくれた恩人なのじゃ。
その後妾は妾を殺してくれる者には出逢えなかったが、もう一人の恩人と巡り逢い、再びこの世に生まれ出たという訳じゃ。」


耳元でうさぎが笑いを漏らす。

いやいや、笑いドコロなんて一つもなかったからね?

始終、重くて痛かったからね?