青空バスケ―番外編―


……次の日。

朝練をしに朝早く体育館へ向かう。

……体育館の中へ入ろうとして、俺は足を止めた。

中から楽しそうな話し声が聞こえてきた。

姿を見なくてもそれが誰のものなのかすぐに分かった。


「じゃあ、次の日曜ね」

「部活あるだろ」

「終わったあとでも大丈夫だよ!
ね?」


大和と岬……。


……仲直りしたのか。


明日か明後日には元に戻るよ――


中山の言葉を思い出す。


仲直りしてくれたのは嬉しいけど、アイツの言う通りになったのが何か面白くない。

俺は扉横の壁に背を預けて小さくため息をつく。


本当に……何やってんだ、俺。


ガキかっつーの。


中山の方がアイツらのことをよく知ってるっていうのは仕方のないことだし、

気にすることでもないのかもしれないけど……


なぜかモヤモヤする。