……だけど、その翌日。
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
全っ然仲直りしてねぇし!
つーか、寧ろ悪化してるし!!
朝、教室に入ると……異様なオーラを身に纏った二人が一言も言葉を交わさずにそれぞれ机に向かってるのが目に入った。
これは……ヤバい?
お互いにお互いを見向きもしないこの状況……。
「おい、大和……」
「……………」
……無視。
シカトですか、ああそうですか。
それなら……
「岬」
俺が声をかけると、岬はゆっくりと俺を見上げた。
「蓮ちゃん……おはよ」
「おはよ……。
……あのさ、岬……」
俺が大和とのことを聞こうとしたら、岬はバッと俺の顔の前に手を突きだしてきた。
俺の顔に向けられる、岬の小さな掌。
えーと……?
「大和の話なら聞かないからね!」
……俺が何を言いたいのか分かってたようだ。
「いや、でもさ……」
「絶対聞かないから!
あんな人でなしのことなんて……」
ひ、人でなし……。
すると、岬のその言葉が聞こえたのか……大和がガタッと音をたてて立ち上がった。