「高瀬先輩か……。
これは岬先輩と間接キスをしてると考えれば……」
「考えるな。
今すぐその考えは捨てろ」
「だって、そうでもしなきゃやってられないですよ~……」
「俺だってやりたくねぇよ!」
相沢先輩からポッキーを一本渡される。
ニコニコの相沢先輩と蓮。
絶対面白がってる……。
俺は翔太が片方をくわえたのを見て、覚悟を決めてもう片方を口にくわえた。
「そうだ、翔太。
いいこと教えてやろうか?」
「何ですか?鈴山先輩」
「部活が始まる前、大和と岬がキスしてたぞ」
「え!?」
「は!?してな……」
「じゃあ、まだカンちゃんの味が残ってるかもねー」
してねぇっつーの!!
「高瀬先輩!いきますよ!」
「は!?ちょっ、落ち着け!
翔っ……!!」
……その後、俺の叫び声が響き渡ったのは言うまでもない。

