その日の放課後、俺は高瀬の教室へと向かっていた。
昼休みに話をしてから、アイツに興味が湧いた。
もっと話してみたいと思った。
とにかく、すげぇ面白そうな奴を見つけた。
教室の入り口から、室内を見渡す。
だけど、高瀬の姿はない。
もう帰ったのか?
「あの……鈴山君、だよね?」
突然女子に話しかけられた。
驚いてその女子を見ると……あの小さな高瀬の幼なじみだった。
「そうだけど……何で俺の名前……」
すると、高瀬の幼なじみはにっこり笑った。
「大和が言ってたから。
絶対アイツはバスケが好きだ!って」
アイツ……本当にどんだけバスケが好きなんだよ。

