「つーか、他の奴ら誘わなくてよかったのかよ」
「他って?」
「昨日いた奴ら」
「あぁ……今度な。
今日はお前と話したかったから」
「はぁ?」
お前と話したかったって……。
女に言われるならまだしも、男に言われてもあんまり嬉しくない。
すると、高瀬は割り箸をこっちに向けて口角をつり上げた。
「お前、バスケ好きだろ」
「……は?」
思いもよらぬ言葉がでてきて、俺は一瞬どうしたらいいか分からなかった。
「他の奴とはまたちょっと違う。
マジでバスケが好きな感じがする」
「感じって……。
お前なぁ……。
……まぁ、嫌いじゃないけど」
「昨日、お前が体育館に入ってきた瞬間に感じた。
俺の本能が久々に騒いだ」
「どんな本能だよ……」
……そんなことを言いながらも、俺は思わず笑ってしまった。
なんかコイツ……面白いかも。

