笑いながら大和が優しく頭を撫でてくれる。

昔からのあたしの慰め方。


「栞奈。一緒にバスケする?」

「……ううん。やっぱりいい。
あたし、アキ君のバスケ見てるのが好き!」

「おい、俺は?」

「アキ君大好き!」

「ちょっ、栞奈!!」


普通の日常。

高校生三人が騒いでるだけ。


でもね……それがすごく楽しいの。

ずっと……望んでたことだから。


「大和も大好きだよ」

「っ……あぁ」

「大和君、顔真っ赤ですけど」

「う、うるせぇよ、暁弥」


二人とも、あたしの大切な仲間。

大好きな……バスケ馬鹿です。


―Fin―