青空バスケ―番外編―



――ありがとう


たった五文字の言葉。

なのに……何でだろう。

心がじんわり暖かくなる。


「寒かっただろ。
ずっと見てたもんな」


大和……。


「俺ら、栞奈のこと忘れてないよ。
だから、いつもの感謝の気持ちを込めて」


アキ君……。


……聞いてたの?

先輩との話……。


本当……何するか分からない。


でも……


「っ……こんなの、泣くに決まってるじゃん……」