トタトタ、と音をたてながら出ていった栞奈ちゃん。


「……あの時、小学生だったよね」

「今じゃ、出会った頃の俺達と同い年だからな」


……それだけ長い間、離れてたってことだよね。


「でも、ビックリした。
ハル君が女子高生に手を出したのかと思った」

「さすがに女子高生には出さないって。
……あれ、妬いた?」

「……妬いた。
だって、普通彼氏の家から知らない女子高生が出てきたらビックリするでしょ?」

「ははっ、そうだよな。
ごめん」


ハル君が優しくあたしを抱きしめる。

……あたしの好きなハル君の香り。


「まぁ……栞奈とはいずれ親戚になるかもしれないから。
再会できてよかったな」

「それ……どういうこと?」


親戚って……

栞奈ちゃんって確か……イトコの幼なじみだったよね?