リビングにハル君が入ってきた。
メロは嬉しそうにハル君の足元にまとわりついている。
「あれ、七海?」
「ハル君……」
ハル君があたしに気づいて、いつものように優しい笑みを浮かべた。
そして、そのまま視線は女の子の方へ……。
「栞奈、留守番ご苦労様」
「もう、子供扱いしないでよー……」
頭を撫でるハル君をかわそうとする女の子。
そんな女の子を見てハル君が笑う。
何て微笑ましい光景……。
その時。
ハル君があたしと女の子を交互に見て微笑んだ。
「でも、七海と栞奈が一緒にいるなんて何年ぶりだろうな」
「「………え?」」
あたし達は声を揃えて首を傾げた。

