「……ていうか、マジでないの?」
「え?」
「……俺の分」
あ……そうだ。
「……あるよ」
……ないわけないじゃん。
一番気合い入れて作ったんだもん……。
……あたしは後ろ手に隠していたラッピングされたものをそっと大和に手渡した。
大和はそれを受け取ると、少し不思議そうな顔をした。
「大和?」
「……なんか、先輩達が持ってたのと違う気がする」
あ……。
……間違えないように、大和だけ違うラッピングにしたんだけど……。
……本人にバレると……何か恥ずかしい。
「………うん。違うよ」
「……え?」
「だって、大和のは……」
「……俺のは?」
大和がじっとあたしを見つめる。
……ドキドキが止まらなくて……でも大和から目をそらすこともできなくて……
「お……幼なじみのよしみってやつで!」
「……は………?」
はっ……!
つ、ついごまかしちゃった……!

