「平崎さん…本当…なの??」 「キスしたもの…」 そう言って、平崎さんはしゅん…と悲しそうな顔を浮かべる。 もしかして、それが本当なら… 愛里はそれを見てしまったんだろうな。 だったらあたしにいう勇気なんて今ないだろう…。 「そっか…じゃあ」 あたしは回りの女の子と平崎さんを見て、冷静に言った。 「水谷君がキスしたなら、それが水谷君の答えだよ」 冷静を装った。