コツン、コツンと重い足音を響かせる屋上への階段。 さっきまで夢のような階段だったのに、今は苦しみを与える階段でしかない。 「……ふ…」 微かな笑いさえ込み上げてくる、さっきの出来事。 涙が、止まらない。 何が起きたのかわからない。 さっきのことが現実なのか夢なのかわからない。 いや、わかりたくない。