なんで、その女の子と… あたしとしかしたことがないって言ってた、キスをしてるんですか?? 「…愛里ッ!!」 秋が気がついて女の子を引き剥がす。 焦ってなにか言おうとしている秋、 けどごめん、遅いよ。 「体冷やさないようにね?」 あたしは込み上げる苦しさを我慢して、そう言って屋上を出た。 あたしから出た言葉は…ただの出任せ。 黒い感情しかあたしのなかにはなかったんだ。