そんな考えをしているとき、桃が重たく口を開く。
「昨日、廊下でその子が取り巻きにいじめられてて。それで話聞いてみたら、キスしたって言うの…。それが許せなかった」
“愛里の…大切な彼氏なんだから”
そう言うと桃は涙を流す。
あたしも許せないよ。
秋…。
桃の方が、こんなこと言うの辛いんだ。
あたしよりももっともっと、きっと悲しいんだよね。
「桃、ありがとね」
「…っ」
大好きな親友と、大好きな彼……いや、元彼。
天秤にかけたら同じ、なんてなくて、
桃を見てたら、元彼の存在はちっぽけに思えた。
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