その時だった 捺希の目から涙が流れた でも、これは良くある この場面は何度も見ているけど 捺希は目を覚まさない 「茄優君」 「あっ篠原さん」 「茄優君少し休みなさい」 「いぇ」 「でも」 「捺希が目を覚ました時 一番近くにいてやりたいんです」 「茄優君 あまり無理しないようにね」 そして捺希の担当の看護婦さんは 姿を消した