コンコン
  俺は理事長室をノックした

  中からは「はぁーい」って

  すごい呑気な声が聞こえた

  俺たちはそのまま理事長室に入った

  「あの。」

  「来ると思ったよ」

  俺が話そうとしたとき

  藍子さんが俺の言葉を遮った

  「えっ?」

 思わず俺と咲来は声がハもった


  「2人が来ると思ったよ

  捺希の事についてでしょう?」

  「何か知ってるんですか??」

  咲来はいつの間にか泣き止んでいて

  藍子さんにそう聞いていた


  一瞬藍子さんの顔が曇った

  そして藍子さんは

  再び口を開いた