私は夏葉を抱きしめることしかできなかった 優しい言葉をかけることすらできなかった 事実を言ったから どうとか言えるはずもなかった 今更言い訳も言えるわけもなかった きれいごとも言って余計夏葉を苦しめたくもなかったから でも一番傷つきたくないのは 私自身なのかも知れない 自分を一番に守っているのかもしれない 最低な姉だよ・・・・ 「お姉ちゃんごめん 夏葉泣いちゃって」 「いいよ。」 それだけ言って私は夏葉から逃げるように 部屋に戻った