最後のletter                  ~天国からの手紙~



  そしたらみんな

 病室から出て行った

 ただ一人を除いて

 「何?帰ってよ」

 「・・・」

 「帰って!一人にしてよ!!」

 そう言っても彼は答えない。

 「お前どうせ泣くんだろ?」

  そう言った彼は

 茄優だった

 茄優だけがこの部屋に残った


  
 「泣かないよ

  お願い今は一人にして」


 「無理

 お前を一人にはできない」

 「なんでよ」

 「心配だから」