【愛花SIDE】

「愛花、ちょっといい?」

「?いいけど、どっか行くの?」


放課後、私は美希に呼び出された。

遊ぶような気分ではないけれど、今は拓也君の事を忘れていたかった。

あれから3日経ったけど、私の心はあの時のまま、固まってしまった。


目を閉じれば、あの時の拓也君の顔が思い浮かぶようだった。