あの場所は私だけのもの。 拓也君は私だけのもの。 だって、私は拓也君のお姫様なんだもん。 いつしか心の奥でそんなことを考えていた。 恥ずかしい。 私は何をするつもりだったんだろう。 可愛い何人もの彼女相手に、勝てるはずもないのに…。 もし付き合えたとしても、拓也君の何人もいる彼女のうちの一人になれるだけだったのに。