今すぐ好きって伝えたい!

私が見た場面。

それは、拓也君と知らない誰かがキスしているところだった。

女の子は拓也君の足の間に座って、甘えてるみたいに見えた。

そんな彼女に拓也君も答えていた。



それが、私が拓也君の名前を読んだ瞬間に止まった。

私に向けられたのは焦る拓也君の視線と、怒りを浮かべる女の子の罵声。

拓也君は私を引き止めてくれたけど、そんなの言い訳のためなんだろう。

クラスで変な噂を流されないために。

いくら拓也君でも何人もいる彼女の事、彼女たち自身には知らせたくないだろうし。