私は憧れるばかりで本当の拓也君なんて、1つも見てなかったんだ。 そう。 拓也君はモテるんだ。 彼女だっていっぱいいる。 知ってる。知ってた。 そのはずだったのに、なんで忘れたんだろう。 ううん、違うんだ。 忘れてたんじゃなくて、忘れてるふりをしてたの。 自分の心を守るために…。