「藤生?大丈夫か!? 顔真赤だけど…熱あるんじゃね!?」 愛花は本当に苦しそうだった。 「…ごめぇん…。大 丈夫、だよ…?」 そんな火照った顔で言われても…! 俺の男成分が喜ぶだけなんだけど…? 俺は愛花の頭をぽんぽんと、軽く叩いて 「お姫様」 と聞こえないくらい小さな声で呟いた。 気付くとお昼休みの終わりを告げるチャイムが聞こえた。