ー瑠衣ー


「瑠衣ー!一緒に帰ろ☆」
「ごめーん!今日日直だからー」
「分かった!じゃあバイバイ☆」
「バイバーイ☆」


うちも早く仕事終わらせて帰ろ。

ガラッ

ん?莉華かな?

「瑠衣・・ちょっといい?」

入ってきたのは真柚だった。
真柚の後ろには
真柚の友達、香歩がいた。

「あ、真柚。何?」
「あのさ、莉華の事なんだけど・・」

莉華?莉華がどうしたんだろ?

「莉華が、どうしたの?」
「瑠衣、悪口とか言われてない?」

悪口?何で?

「言われてないよ?」
「そっかぁ・・良かった。」
「どうしたの?」
「気をつけなよ?莉華の性格、ちょっとおかしいから。今ごろ悪口とか言われてもおかしくないよ。」

莉華の・・性格?

「うん・・・」
「あたし昔、5回も裏切られたから。」
「ご・・・5回!?」
「うん。だから気をつけな。」
「は、はぁ・・・」

莉華ってそんな性格だったっけ?

「じゃあバイバイ。真柚。」



帰り道、
ずっとずっと考えた。
莉華が裏切るなんて考えられない。
でも真柚も嘘を言ってるようには見えなかったし・・・。

うーん、どうすればいいんだ。




その次の日、
あんな事がおこるなんて想定していなかった。