慌てて止まるがもう遅くて…。 「ぶっ。」 黒いTシャツに顔面をモロぶつけてしまった。 「いてて…。すみませーん。」 上を見上げるとそこには中嶋先生の姿が。 「なんだ、中嶋先生か。」 そんな可愛げのない事を言うと、 中嶋先生は 「なんだとはなんだっ。なんだとはっ。」 と、笑いながら言ってきた。 「あ、すみませーん。つい、本音が。」 万莉奈も冗談めかしに言った。 「ひでぇなぁー。」 二人で笑いながら校舎に入った。